「ヱヴァンゲリヲン新劇場版: Q」公開開始から丸一日くらい経ちました。
みなさま如何でしたか?
意外な展開にビックリした人が多かったかな?と思います。
「破」公開直後から「Q」と次回作(まだサブタイトルは書かないでおきます)をひとまとめに準備を進め、制作後半はいつもの様に怒涛の忙しさとなりました。
毎回、どうにかならんのかとぼやきつつ「これがエヴァなのか…」という気持ちもあったりして複雑でした。
とは言え、映画はお客さまに観てもらって初めて完成するのですから最高の鮮度で届けるために最後まで内容を高める志は間違ってないと思います。
ボクのエンディングテロップでの配置についてTwitterでいくつか質問を頂いたので少し書いておきますね。
ボクの「エヴァ」での仕事はテレビ時代からやや特殊…というか通常の原画以外にも作画や画面に対して出来ることをやりたいという姿勢で、庵野組はそれができる現場でした。
今でもそうですが、庵野組では「言った者が責任を取る」方式で、提案を述べればそのシーンを描くということが多々ありまして、原画以外にも特効(電柱やメカのウェザリング…汚し)もやったりしてました。
それでもテロップ上は「原画」です。
旧劇場版のように楽曲のテロップを演出的に統一するアドバイスをした時は個別の役職名が付きましたが、これも予めそういう仕事があったのではなく「音楽用語的には異例かもしれないけど、ドイツ語で統一しましょうよ」と提案したら「じゃぁ、全部監修してね」という具合になっただけなのです(笑)
作画の範疇であっても「動画」「原画」「作画監督」「レイアウト」など明確な役職以外は仕事が細分化し重なり合っていて名前が付けられないことが多いのです。
で、「Q」では前回よりやや多い原画を担当しましたが、作画に関わる現場的な要請に(ほんの一部ですが)様々答えていたためにああいう配置になりました。
(あと新劇場版では「序」での「原画協力」に始まって1作ずつステップアップしてるので予告編的な意味も、ありやなしや…)
詳細はなかなか言えないこともありますのでご容赦下さいませ。
さて
次回はどうなるのか、楽しみなような怖いような(^_^;)
まだ観ていない方、もう一度、何度でも…これから観て頂ける方。
よろしくお願いしますね♪

(誤字にはツッコマないでね(ハート))
みなさま如何でしたか?
意外な展開にビックリした人が多かったかな?と思います。
「破」公開直後から「Q」と次回作(まだサブタイトルは書かないでおきます)をひとまとめに準備を進め、制作後半はいつもの様に怒涛の忙しさとなりました。
毎回、どうにかならんのかとぼやきつつ「これがエヴァなのか…」という気持ちもあったりして複雑でした。
とは言え、映画はお客さまに観てもらって初めて完成するのですから最高の鮮度で届けるために最後まで内容を高める志は間違ってないと思います。
ボクのエンディングテロップでの配置についてTwitterでいくつか質問を頂いたので少し書いておきますね。
ボクの「エヴァ」での仕事はテレビ時代からやや特殊…というか通常の原画以外にも作画や画面に対して出来ることをやりたいという姿勢で、庵野組はそれができる現場でした。
今でもそうですが、庵野組では「言った者が責任を取る」方式で、提案を述べればそのシーンを描くということが多々ありまして、原画以外にも特効(電柱やメカのウェザリング…汚し)もやったりしてました。
それでもテロップ上は「原画」です。
旧劇場版のように楽曲のテロップを演出的に統一するアドバイスをした時は個別の役職名が付きましたが、これも予めそういう仕事があったのではなく「音楽用語的には異例かもしれないけど、ドイツ語で統一しましょうよ」と提案したら「じゃぁ、全部監修してね」という具合になっただけなのです(笑)
作画の範疇であっても「動画」「原画」「作画監督」「レイアウト」など明確な役職以外は仕事が細分化し重なり合っていて名前が付けられないことが多いのです。
で、「Q」では前回よりやや多い原画を担当しましたが、作画に関わる現場的な要請に(ほんの一部ですが)様々答えていたためにああいう配置になりました。
(あと新劇場版では「序」での「原画協力」に始まって1作ずつステップアップしてるので予告編的な意味も、ありやなしや…)
詳細はなかなか言えないこともありますのでご容赦下さいませ。
さて
次回はどうなるのか、楽しみなような怖いような(^_^;)
まだ観ていない方、もう一度、何度でも…これから観て頂ける方。
よろしくお願いしますね♪

(誤字にはツッコマないでね(ハート))
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さぁ。「Q」公開まで一ヶ月を切りました。
制作現場も追い込みに入っています。
特報、予告も次々投入されることと思います。
制作現場の近況。
追い込み名物の炊き出しが始まりました(笑)
昨日はカレーライス。
今日は納豆卵飯。しらす、ねぎなどトッピング付き。
殺伐としがちなこの時期、やはり食べ物は最強の癒しです。
ありがたや。
ラストスパート!
実はここからが短くて長い戦いです。
応援よろしくね!
「Q」公開に先立って
11月9日「序(TV版)」
11月16日「破(TV版)」
「金曜ロードSHOW!」で放映されます。
16日には「Q」の冒頭6分38秒(TV版)が初公開。
ご期待下さい。
制作現場も追い込みに入っています。
特報、予告も次々投入されることと思います。
制作現場の近況。
追い込み名物の炊き出しが始まりました(笑)
昨日はカレーライス。
今日は納豆卵飯。しらす、ねぎなどトッピング付き。
殺伐としがちなこの時期、やはり食べ物は最強の癒しです。
ありがたや。
ラストスパート!
実はここからが短くて長い戦いです。
応援よろしくね!
「Q」公開に先立って
11月9日「序(TV版)」
11月16日「破(TV版)」
「金曜ロードSHOW!」で放映されます。
16日には「Q」の冒頭6分38秒(TV版)が初公開。
ご期待下さい。
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先週はジャパコンTV-OPアニメほぼ全スタッフで打上げをやりました。
多忙で来られなかった人が数名いましたが、ほとんどの原画マンが集い、動画~撮影~編集、音楽の25名程で居酒屋の半分を貸しきってワイワイやりました。
いやはや楽しゅうございました♪
さて、放送されて一ヶ月近く経ちますのでそろそろウンチクを。
今回のOPは通常やらない変則的な作り方をしました。
通常はまず番組イメージに沿った音楽があり、音楽のイメージから絵コンテが作られます。
そこから先は本編のアニメと同様な作業工程になります。
つまり、決まったキャラクターが登場して演出・作画監督が内容に則った修正を行いつつ統一したイメージを作り出すのです。
ジャパコンでは絵コンテは作りませんでした。
音楽も作画と同時進行でどちらかが合わせる、というやり方をしませんでした。
作曲家の星憲一朗さんにもボクの意図をお話しして絵が全くない状態で作り始めてもらったのです。
正確には1カット3秒ほどになるという技術的な縛りだけは確認させて頂きました。
8人のアニメーターにお願いしたのは、ボクの意図(視聴者に伝えたいこと)を説明した上で
ひとり3秒で
お題から連想するイメージで好きに描いてね
以上よろしくです。
どんな内容にするかのラフイメージを見せてもらいましたが、ボクの意図に寄せるのではなく放送コードに触れないかや番組意図から離れすぎていないかの確認だけでほぼそのままアニメーターに「よろしく」。
今回の仕事の意図は二つありました。
一つは番組OPとは関係なく、演出手法を試すこと。
もう一つは、それが正しく作用すればジャパコンTV-OPアニメの演出として成功するのでは?ということ。
1つめ。演出手法
それは修正を乗っけて絵を直したりタイムシートいじったりしないで、アニメーターが好きにやれば結果一回りしてボクの意図に近づく。
です。
アニメーター出身演出のやりがちな演出方法を封印することと言っても良いです。
「屍姫」の演出回でも近いことをやろうとしましたがボクが絵コンテを描いていたので(僭越ながら)作監までやってるのと変わらなかった。。。言い訳になるけど、時間もなかったので自分で絵を入れざるを得ませんでした。
絵を直したりすれば表面的には意図通りになるかもしれませんが作品の背骨、神経たる「何を伝えたいか」にまで浸透するとは限りません。
「作画はよく動いてるけどつまらない」という問題の多くはここに起因するのでは?との考えからです。
(ちなみに、自分で言うのも何ですが「屍姫」のあのエピソードはかなり好きです。)
打合せで番組意図とそれを踏まえたOPでのボクの意図を話す→「何を伝えたいか」
シナリオはなかったけど話した内容の根底に作品の意図「何を伝えたいか」がありました。
ここが正しく伝われば各アニメーターが好きに描いても大丈夫なはずです。
どんなに背骨が激しく曲がろうが神経を通して頭から手足まで一貫した情報(意図)が走るはずなのです。
信頼出来るアニメーターが揃っていなければ不可能なやり方で、かなり贅沢だったと思いますが、皆さん描いてきてくれたものはボクの意図をしっかり反映して余りある、想像以上の「3秒の短編アニメ」ばかりでした。
絵コンテがなかったのに繋げてみると良い塩梅のリズム感になっていてビックリ。
編集で数フレームの調整をしただけでちゃんと一本のアニメになりました。
2つめ。番組意図
ジャパコンTVは日本が世界に誇るコンテンツをわかりやすく紹介するビジネス情報番組です。
アニメ・まんが、食文化、ゲーム、最先端技術…などなどを詰め込んだOPにしよう。
これら一つひとつが「日本」を形作るのだ、というところです。
それぞれのコンテンツはどれも個別に頑張ってきたものなので、統一したイメージでベタッと塗ってしまうような作りでなく、バラバラに存在して尚且つ日本のイメージになれば良い。
そういうわけで、上記の演出手法が巧く行けばOPアニメの役割としても成功するだろう、という考え方。
「3秒の短編アニメ」の集積が伝えたい「何か」を表現してくれるだろう、ということです。
音楽も見事でした。
数パターンのデモをプロデューサーの藤田と相談して選びましたが他のも捨てがたい曲でした。
ラフイメージをつなげた参考映像でリズムやメロディの密度を上げていってもらったんですが、バラバラな各カットが有機的にまとまって感激しました。
さて
少々ずるいようですが「何を」伝えたかったかはここでは書きません。
特別なことではなく、また、東日本大震災後強く思うようになったことでもありましたが、それに限らず何でもない一言、二言でした。
観てくれた皆さんの感覚にどう響くかは「それぞれ」で良いと思います。
多忙で来られなかった人が数名いましたが、ほとんどの原画マンが集い、動画~撮影~編集、音楽の25名程で居酒屋の半分を貸しきってワイワイやりました。
いやはや楽しゅうございました♪
さて、放送されて一ヶ月近く経ちますのでそろそろウンチクを。
今回のOPは通常やらない変則的な作り方をしました。
通常はまず番組イメージに沿った音楽があり、音楽のイメージから絵コンテが作られます。
そこから先は本編のアニメと同様な作業工程になります。
つまり、決まったキャラクターが登場して演出・作画監督が内容に則った修正を行いつつ統一したイメージを作り出すのです。
ジャパコンでは絵コンテは作りませんでした。
音楽も作画と同時進行でどちらかが合わせる、というやり方をしませんでした。
作曲家の星憲一朗さんにもボクの意図をお話しして絵が全くない状態で作り始めてもらったのです。
正確には1カット3秒ほどになるという技術的な縛りだけは確認させて頂きました。
8人のアニメーターにお願いしたのは、ボクの意図(視聴者に伝えたいこと)を説明した上で
ひとり3秒で
お題から連想するイメージで好きに描いてね
以上よろしくです。
どんな内容にするかのラフイメージを見せてもらいましたが、ボクの意図に寄せるのではなく放送コードに触れないかや番組意図から離れすぎていないかの確認だけでほぼそのままアニメーターに「よろしく」。
今回の仕事の意図は二つありました。
一つは番組OPとは関係なく、演出手法を試すこと。
もう一つは、それが正しく作用すればジャパコンTV-OPアニメの演出として成功するのでは?ということ。
1つめ。演出手法
それは修正を乗っけて絵を直したりタイムシートいじったりしないで、アニメーターが好きにやれば結果一回りしてボクの意図に近づく。
です。
アニメーター出身演出のやりがちな演出方法を封印することと言っても良いです。
「屍姫」の演出回でも近いことをやろうとしましたがボクが絵コンテを描いていたので(僭越ながら)作監までやってるのと変わらなかった。。。言い訳になるけど、時間もなかったので自分で絵を入れざるを得ませんでした。
絵を直したりすれば表面的には意図通りになるかもしれませんが作品の背骨、神経たる「何を伝えたいか」にまで浸透するとは限りません。
「作画はよく動いてるけどつまらない」という問題の多くはここに起因するのでは?との考えからです。
(ちなみに、自分で言うのも何ですが「屍姫」のあのエピソードはかなり好きです。)
打合せで番組意図とそれを踏まえたOPでのボクの意図を話す→「何を伝えたいか」
シナリオはなかったけど話した内容の根底に作品の意図「何を伝えたいか」がありました。
ここが正しく伝われば各アニメーターが好きに描いても大丈夫なはずです。
どんなに背骨が激しく曲がろうが神経を通して頭から手足まで一貫した情報(意図)が走るはずなのです。
信頼出来るアニメーターが揃っていなければ不可能なやり方で、かなり贅沢だったと思いますが、皆さん描いてきてくれたものはボクの意図をしっかり反映して余りある、想像以上の「3秒の短編アニメ」ばかりでした。
絵コンテがなかったのに繋げてみると良い塩梅のリズム感になっていてビックリ。
編集で数フレームの調整をしただけでちゃんと一本のアニメになりました。
2つめ。番組意図
ジャパコンTVは日本が世界に誇るコンテンツをわかりやすく紹介するビジネス情報番組です。
アニメ・まんが、食文化、ゲーム、最先端技術…などなどを詰め込んだOPにしよう。
これら一つひとつが「日本」を形作るのだ、というところです。
それぞれのコンテンツはどれも個別に頑張ってきたものなので、統一したイメージでベタッと塗ってしまうような作りでなく、バラバラに存在して尚且つ日本のイメージになれば良い。
そういうわけで、上記の演出手法が巧く行けばOPアニメの役割としても成功するだろう、という考え方。
「3秒の短編アニメ」の集積が伝えたい「何か」を表現してくれるだろう、ということです。
音楽も見事でした。
数パターンのデモをプロデューサーの藤田と相談して選びましたが他のも捨てがたい曲でした。
ラフイメージをつなげた参考映像でリズムやメロディの密度を上げていってもらったんですが、バラバラな各カットが有機的にまとまって感激しました。
さて
少々ずるいようですが「何を」伝えたかったかはここでは書きません。
特別なことではなく、また、東日本大震災後強く思うようになったことでもありましたが、それに限らず何でもない一言、二言でした。
観てくれた皆さんの感覚にどう響くかは「それぞれ」で良いと思います。
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4月6日 24時00分~。BSフジのジャパコンTVがリニューアル。レギュラー番組となります。
その新しいオープニングアニメを監督させて頂きました。
前回までは田中達之さん。
未来を探り光へ駆けていく、明確なアニメーションでした。
今回も番組サイトにあるポスターで番組イメージを描かれております。
新しいオープニングは1人でなく若手からベテランまで名だたるアニメーターを集めて「ジャパンコンテンツ」を表現してみました。
映像の作り方も日本の”もの作り”に対する希望や願いを込めて考えたものです。
詳しく書く機会があれば放送後に。。。
今日のMA(映像と音を合わせる作業)で完成となります。
4月6日 24時
お楽しみに。
その新しいオープニングアニメを監督させて頂きました。
前回までは田中達之さん。
未来を探り光へ駆けていく、明確なアニメーションでした。
今回も番組サイトにあるポスターで番組イメージを描かれております。
新しいオープニングは1人でなく若手からベテランまで名だたるアニメーターを集めて「ジャパンコンテンツ」を表現してみました。
映像の作り方も日本の”もの作り”に対する希望や願いを込めて考えたものです。
詳しく書く機会があれば放送後に。。。
今日のMA(映像と音を合わせる作業)で完成となります。
4月6日 24時
お楽しみに。
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出ます。
”別冊第1付録は吹奏楽界の人気作曲家である天野正道作曲のオリジナル楽曲「ウィンクルム」のフルスコア。別冊第2付録は渡辺麻友(AKB48、渡り廊下走り隊)のB2ポスター。セシルマクビーの制服ファッションでユーフォニアムを抱えたまゆゆは必見!”
とのことです。
それから、全日本吹奏楽コンクール出場校のご紹介もあります。
(訂正:Twitterで「インタビュー」と書いていたのは間違いでした)
山本寛氏の小説「アインザッツ・ツヴァイテ」でイラスト描いてます。
もちろんアニメディア誌上の「アインザッツ」の続編。
クナちゃん、マリちゃん、カロやトツシンにまた会えます!(笑)
11月30日発売。

このユーフォを抱いたまゆゆの写真。幾つか別テイクを見せてもらったけどこれはグーー♪です。
GJです。
是非是非。
”別冊第1付録は吹奏楽界の人気作曲家である天野正道作曲のオリジナル楽曲「ウィンクルム」のフルスコア。別冊第2付録は渡辺麻友(AKB48、渡り廊下走り隊)のB2ポスター。セシルマクビーの制服ファッションでユーフォニアムを抱えたまゆゆは必見!”
とのことです。
それから、全日本吹奏楽コンクール出場校のご紹介もあります。
(訂正:Twitterで「インタビュー」と書いていたのは間違いでした)
山本寛氏の小説「アインザッツ・ツヴァイテ」でイラスト描いてます。
もちろんアニメディア誌上の「アインザッツ」の続編。
クナちゃん、マリちゃん、カロやトツシンにまた会えます!(笑)
11月30日発売。

このユーフォを抱いたまゆゆの写真。幾つか別テイクを見せてもらったけどこれはグーー♪です。
GJです。
是非是非。
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