4月3日
8回目の定期演奏会に行ってきた。
演奏会記録を見ると2,4,6,7回に行けてない。前回は「エンジェルビーツ」、その前は「破」
それ以前は覚えてないけど仕事忙しくて断念したんだろう。半分しか聴けてないのは残念無念。
今回の演目は
序曲イ短調(日本初演)
演奏会組曲「ペレアスとメリザンド」op.46
交響曲第2番二長調op.43
アンコール曲、アンダンテ・フェスティーヴォ
アイノラらしいプログラム構成。
今回は同時期の作品をまとめて人気曲「シベ2」の彼らしからぬ点と
紛れもないシベリウス独特の個性の両面を体感できる仕掛けになっていた。
特に序曲イ短調と2番の並びは初めて体験するもので、即興的に作曲されたというこの小品がじっくり作られた
交響曲をコンパクトに予感させるまさに「序曲」のようにプログラム終了後もずっと耳に響いていた。
毎回、得難い感動をくれるアイノラ交響楽団のみなさんに感謝です。
今回は東日本大震災の影響で直前まで演奏会ができるかわからない状況だったけど
2年ぶりの会場はほぼ満員!
子供から老齢の方まで、シベリウスファンと思しき同年代や楽器を背負った学生さんもいて
プロオケの空気とはちょっと違う、聴き手に近い、体温を感じる空間が心地良かった。
演奏前には楽団代表生出さんと正指揮者新田ユリさんの挨拶に続いて震災で亡くなった方々への黙祷が。
…長くて短い無音。無音。無音。
恐怖と悲しみと憎悪に翻弄された地震からの23日間の音が、黙祷の無音の中に長い残響を残しつつ
消えて行くような気がした。
実際に消えることはないだろう。でも自分という発信源を見つけられたかもしれない。
恐怖と悲しみと憎悪は自分が出しているのだと。外の世界と共鳴し渦となって巨大化している。
翻弄されてはいけない。
そんなものでは誰も報われないし救われまい。
千数百人の圧倒的な無音だった。
演奏は金管の柔らかい音色が印象的だった。
アイノラの演奏は今まで聴いたどの演奏でもそうだけど、決して喚かない。
フォルティッシモにも余裕があって音楽が聴いてるこちらの内側で膨らんでくる感じがする。
理屈でなく音楽が伝わってくる感覚がうれしい。
序曲でのホルンのゲシュトップフトや、「ペレ・メリ」での金属的な弦のトレモロ、ザワザワと繰り返す
アルペジオなど生でしか体感できない音が時に激しく効いていて、これもシベリウスならではだなぁ、と。
シベリウスをフィンランドで聴き、演奏してきた新田ユリとシベリウス好きが集まったアイノラ交響楽団
だからこそ出せた音だと思う。
派手に演奏されがちな第2がこんなにしみじみと響くのを聴いたのは初めてだった。
毎度のことながら、今回も本当にありがとう。
来年の今頃は多忙が予想されるけど、第9回もなんとかして聴きに行きたい。
8回目の定期演奏会に行ってきた。
演奏会記録を見ると2,4,6,7回に行けてない。前回は「エンジェルビーツ」、その前は「破」
それ以前は覚えてないけど仕事忙しくて断念したんだろう。半分しか聴けてないのは残念無念。
今回の演目は
序曲イ短調(日本初演)
演奏会組曲「ペレアスとメリザンド」op.46
交響曲第2番二長調op.43
アンコール曲、アンダンテ・フェスティーヴォ
アイノラらしいプログラム構成。
今回は同時期の作品をまとめて人気曲「シベ2」の彼らしからぬ点と
紛れもないシベリウス独特の個性の両面を体感できる仕掛けになっていた。
特に序曲イ短調と2番の並びは初めて体験するもので、即興的に作曲されたというこの小品がじっくり作られた
交響曲をコンパクトに予感させるまさに「序曲」のようにプログラム終了後もずっと耳に響いていた。
毎回、得難い感動をくれるアイノラ交響楽団のみなさんに感謝です。
今回は東日本大震災の影響で直前まで演奏会ができるかわからない状況だったけど
2年ぶりの会場はほぼ満員!
子供から老齢の方まで、シベリウスファンと思しき同年代や楽器を背負った学生さんもいて
プロオケの空気とはちょっと違う、聴き手に近い、体温を感じる空間が心地良かった。
演奏前には楽団代表生出さんと正指揮者新田ユリさんの挨拶に続いて震災で亡くなった方々への黙祷が。
…長くて短い無音。無音。無音。
恐怖と悲しみと憎悪に翻弄された地震からの23日間の音が、黙祷の無音の中に長い残響を残しつつ
消えて行くような気がした。
実際に消えることはないだろう。でも自分という発信源を見つけられたかもしれない。
恐怖と悲しみと憎悪は自分が出しているのだと。外の世界と共鳴し渦となって巨大化している。
翻弄されてはいけない。
そんなものでは誰も報われないし救われまい。
千数百人の圧倒的な無音だった。
演奏は金管の柔らかい音色が印象的だった。
アイノラの演奏は今まで聴いたどの演奏でもそうだけど、決して喚かない。
フォルティッシモにも余裕があって音楽が聴いてるこちらの内側で膨らんでくる感じがする。
理屈でなく音楽が伝わってくる感覚がうれしい。
序曲でのホルンのゲシュトップフトや、「ペレ・メリ」での金属的な弦のトレモロ、ザワザワと繰り返す
アルペジオなど生でしか体感できない音が時に激しく効いていて、これもシベリウスならではだなぁ、と。
シベリウスをフィンランドで聴き、演奏してきた新田ユリとシベリウス好きが集まったアイノラ交響楽団
だからこそ出せた音だと思う。
派手に演奏されがちな第2がこんなにしみじみと響くのを聴いたのは初めてだった。
毎度のことながら、今回も本当にありがとう。
来年の今頃は多忙が予想されるけど、第9回もなんとかして聴きに行きたい。
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