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2008
10.19

ジョン・エヴァレット・ミレイ展と「さよなら三角」

Category: お出かけ
ミレイ展へ行ってきました。

それにしても渋谷は人が多い!
ミュージアムも人がいっぱい。
夕方だったので時間的にも混むタイミングだったんだろうなー。
有名な「オフィーリア」(↓写真の大きいヤツ)までは渋滞しててなかなか進まず
時間までに観れるだろうかと心配になった。

CA380009.jpg



実際、生で観てみると印象がだいぶ違った。
もっとふわっとした質感なのかと思ってたけどひとつひとつのモチーフの描写は
恐ろしく緻密で色彩もくっきりしていた。
樹々の緑はあくまで緑系の諧調で表現されており、空気遠近法はほとんど使われていない。
にもかかわらず奥行きはしっかりあってじっと見ているとキャンバスに吸い込まれるような錯覚を覚えてちょっとコワくなったりした。

後期になって色彩や筆致に変化が現れ、描写も最も見せたいところを緻密に、他はざっくりと描くようになる。
ボクとしては「きらきらした瞳」(写真右上)、「ハートは切り札」(写真左下)辺りが好き。

テーマ性のはっきりした前期から曖昧で観る者の想像力を刺激する後期。
物語を想像できる絵は見ていておもしろい。
「ハートは切り札」や「信じてほしい」「しゃべってくれ!」などタイトルが絵に対する
想像力を刺激してくれる。

緻密なタッチから受ける印象とは別にどこかユーモラスだったりシニカルだったり。
ミレイに対する印象を一新する回顧展でありました。


時間が押してたけどこの日はもうひとつ。
大畑信太郎さん個展「さよなら三角」を観て来た。
ちぎり絵やモザイクタイルを思わせる画法で、リアルな街並に佇む少女を連作で描いてる。
光と陰がとても美しくて時間ギリギリまでうっとりと観てしまいました。

とても良い出会いが出来た、濃い一日でした。

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コメント
>>後期になって色彩や筆致に変化が現れ、描写も最も見せたいところを緻密に、他はざっくりと描くようになる。

最初は写実的だったのにだんだんラフな感じになって最終的には簡素なら完成された画になる。
この傾向って色んな画家に見られますよね。
あのピカソも最初は写真と見紛うような絵を描いてたらしいですし。もっともピカソは簡素を通り過ぎてすごい所まで行ってしまいますが。
日本の小磯良平も晩年は簡素で抽象的な画が増えますし。
コマ送りdot 2008.10.19 21:53 | 編集
早速のコメントありがとうございます。
仰る通りですね。

アニメ作画の場合、逆にどんどんリアル・緻密になって行く傾向があっておもしろいですね。
現実に近づけることが表現の極みなのか?
対象が人であれメカ・エフェクトであれ、アニメが「表現」である以上、緻密化がすなわち進化ではないと考えておりますが。はたして。
「ポニョ」はまだ観てないんですがリアル化に対する反発があったのかなぁ、なんて予告を観て思いました。

>小磯良平
どこかで小磯良平展やってたはずですがもう終わっちゃったのかな??
ヒラマツdot 2008.10.19 22:56 | 編集
あ。そうそう。
全てに於いてリアル化の方向ではありませんが、簡素化されたアニメーションは特に表現として意識されたものはアートアニメの方に向かってしまい商業アニメーションに乗りにくくなってしまう。
このジレンマ、或はさじ加減がアニメ制作現場で悩みの種になることがありますね。
ヒラマツdot 2008.10.19 23:02 | 編集
画集(っていうんですかね?)なら最近見ました。
僕は画塾では鉛筆中心にやってるのでこういう作品は理論的にどこが素晴らしいとかはわからないんですが、どの作品も目にぐっとくる感じで感動しました!
フリクリ大好きdot 2008.10.20 04:48 | 編集
>目にぐっとくる
コレ大事ですよね。

画集だと頭で観がちです。
やはり絵も音楽も生で、空気ごと感じるのが一番だと思う。
ヒラマツdot 2008.10.20 05:09 | 編集
こと漫画的な絵に関しては、立体立体と、リアルさをつきつめていくと、漫画的な絵の魅力とは別の方向にいってしまいそうですね。
今、結構流行っています、アニメ絵をまんま立体にしたようなトゥーンレンダリングという技術がありますが、
アングルによっては魅力があったりなかったりとバラつきがあります。それが形としては理論上は正しいのかもしれませんが

以前平松さんがおっしゃっていらしたように、魅力的に魅せるために、あえてうそをついて描くという技術は、手書きの賜物なのだなと感じます。



ところで、ワタルのDVD-BOXを最近購入したのですが
原画に平松さんがいらっしゃいました。驚きました^^
A.Sdot 2008.10.20 13:37 | 編集
はじめまして。時折日記などを拝見させて頂いています。
平松さんも大畑信太郎さん個展「さよなら三角」を見に行かれたということで、嬉しくて書き込ませて頂きました。
アートは実際の作品を見なければ、感じられないことが多いということを強く感じさせてくれる素敵な展示でしたので、平松さんの日記を見て、これまでギャラリーに足を運ばないような人も、あの作品世界を体感してくれると嬉しいなと思っています。
ナカニシdot 2008.10.21 16:20 | 編集
*A.Sさん
今更ですが、お久しぶりです。
あのA.Sさんですよね。

CGも使いようですが、絵の分かる人が演出(芝居)も含めて見ないとうまくいかなそうですね。
かえってめんどう、というか絵描きからすると「描いた方が早いよー!」てなことに。。。

>ワタル
懐かしい~。
ワタルは少しでその後のグランゾートをかなりやった記憶があります。
原画が楽しくてしかたなかった頃ですね。

*ナカニシさん
はじめまして。コメントありがとうございます。

ギャラリーや展覧会って敷居が高く感じてしまいがちですが、行ってみると何を億劫がってたのかわからなくなりますよね。
今回のように一日で対照的な作家の生に触れると本当にうれしくなります。
展示の場所へ行く道中も含めて楽しいもので、学芸大駅近くにおいしいやきとり屋さんを見つけてしまいました(笑)

何か見つけるには時間を作って自分の足で。
ですね。
ヒラマツdot 2008.10.22 17:01 | 編集
お久しぶりです、浦里です

自分も最終日の昨日見てまいりました
渋谷は本当に人が多いですね
オフィーリア手前は平松さんが書かれているように
ビックリするほど大渋滞でした
実際の絵は緻密な事もさることながら
その大きさに圧倒されて大感動です
ああ、でも人が多い、
芸術はもっとゆっくり見れると良いのにな
と最終日に行った自分を棚に上げて思うのでした

浦里dot 2008.10.27 12:35 | 編集
*浦里さん

お久しぶりです。
想像以上に大きかったですね。
会場が小さめなのでよけいに大きく見えるのもあったけどね。

ひとつひとつの前で「…」て思いを巡らせなかったのが残念。
子供頃の上野パンダを思い出しちゃった(笑)
ヒラマツdot 2008.11.05 14:16 | 編集
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