ヴィルヘルム・ハンマースホイ展に行って来た。
デンマークのハンマースホイは自宅の室内をモチーフに、人のいない空間を描き続けた
異色の画家である。
写真を使って描いてるのもあるんだけどその通りではない。
フレーミング、アングル、家具や装置としての人物配置など描きながら考えて構成されている印象だった。
パッと見、写真のように正確なんだけど正確さを重視している訳じゃない。
同じ場所を描いた作品にしても、アニメでいう「同ポ兼用」のように同じアングル、サイズで描きながら色調、ライティング、額縁や家具の配置を変えることによってその空気感は一変している。
この画家にとってモチーフは何でも良かったのであるまいか。
誰にも邪魔されない自室という空間が彼の描きたい”何か”を描くのに良かったんだ。
彼の空間に入り込むことが出来たのは奥さんだけなんだよね。
では何を描こうとしたのか?
自分自身の捉え方、のひとつの試行錯誤。
作品を作るときの自らの立ち位置、というものを考えさせられる展示だった。
何はともあれ。
何をするにしても基本くらいは抑えておかないと話にならない。
アニメーターなら絵をコントロールすることは大前提。演出を理解してなんぼ。
話はそれからだ。てことだね。
そこまでクリアしてて初めて何を描くかを問うことが許される。
個性をいう前にやることがあるだろ。と。