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2009
09.10

「マイノリティ・リポート」

Category: ひとりごと
スピルバーグの。
これも刑事物だね。

これはヒットしたんだろうか?

「マイノリティ・リポート」はたしかディック原作のSFだったと思う。
けど、これもヒッチコックファンのぼくに言わせてもらえば完全なヒッチへのオマージュだ。

殺人犯に間違われ、真相を追いながら逃走。
とたんこれまでのなんでもない景色が一変。知らない人が自分を疑っているように見える。
単身での逃走劇。
プリコグの1人アガサとの逃走劇。
結末に用意された主人公夫婦の再生。
どれもこれもヒッチコックお得意のプロットだ。

ヒッチが「映画術」で語った実現不可能なアイディアがこの映画で完成されている。
車工場のシーンがそれだ。
彼のアイディアはこう。
刑事が工場長に車製造ラインを歩きながら説明を受ける。
フレーム状態から次々に部品が組み上げられ最後には一台の車が出来上がる。
工場長が誇らしげに完成した車のドアを開けると死体が転がり出る。
これをワンカットで撮れたらおもしろいだろう。
というものだ。
「マイノリティ」では車工場での格闘があり、主人公が組み上げ中の車に落っこちる。
シートや外装に阻まれて逃げられなくなってどうなるかと思ったら完成した車をひょっこり運転してそのまま逃げてしまう、というもの。
これ観たときやられた!と思った(笑)
スピルバーグはこれを撮りながらかつて自分を小僧扱いしたヒッチへ尊敬を込めながら「どうです?」とほくそ笑んだかも知れない。

他にも風船の陰に隠れたり、傘にまぎれて逃げたり。逃走シーンはどれもヒッチ風でおもしろい。
ギャグすれすれなとこも一緒だ。

完璧とされたプリコグシステムだが、操作してる時にかかる音楽はシューベルトの「未完成」だ。
こういうところも古典的。

あまり話題にする人がいないってことはヒットしなかった、てことなのかな。
ヒッチコックに関連づけなくても十分おもしろいのになー。



感動大作でもないし泣ける映画でもない。
宣伝に困ったんだろうね(苦笑)




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