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2012
04.30

ジャパコンTV-OPアニメ その2

Category: 仕事
先週はジャパコンTV-OPアニメほぼ全スタッフで打上げをやりました。

多忙で来られなかった人が数名いましたが、ほとんどの原画マンが集い、動画~撮影~編集、音楽の25名程で居酒屋の半分を貸しきってワイワイやりました。
いやはや楽しゅうございました♪


さて、放送されて一ヶ月近く経ちますのでそろそろウンチクを。

今回のOPは通常やらない変則的な作り方をしました。
通常はまず番組イメージに沿った音楽があり、音楽のイメージから絵コンテが作られます。
そこから先は本編のアニメと同様な作業工程になります。
つまり、決まったキャラクターが登場して演出・作画監督が内容に則った修正を行いつつ統一したイメージを作り出すのです。

ジャパコンでは絵コンテは作りませんでした。
音楽も作画と同時進行でどちらかが合わせる、というやり方をしませんでした。
作曲家の星憲一朗さんにもボクの意図をお話しして絵が全くない状態で作り始めてもらったのです。
正確には1カット3秒ほどになるという技術的な縛りだけは確認させて頂きました。

8人のアニメーターにお願いしたのは、ボクの意図(視聴者に伝えたいこと)を説明した上で
ひとり3秒で
お題から連想するイメージで好きに描いてね
以上よろしくです。

どんな内容にするかのラフイメージを見せてもらいましたが、ボクの意図に寄せるのではなく放送コードに触れないかや番組意図から離れすぎていないかの確認だけでほぼそのままアニメーターに「よろしく」。

今回の仕事の意図は二つありました。
一つは番組OPとは関係なく、演出手法を試すこと。
もう一つは、それが正しく作用すればジャパコンTV-OPアニメの演出として成功するのでは?ということ。

1つめ。演出手法
それは修正を乗っけて絵を直したりタイムシートいじったりしないで、アニメーターが好きにやれば結果一回りしてボクの意図に近づく。
です。
アニメーター出身演出のやりがちな演出方法を封印することと言っても良いです。
「屍姫」の演出回でも近いことをやろうとしましたがボクが絵コンテを描いていたので(僭越ながら)作監までやってるのと変わらなかった。。。言い訳になるけど、時間もなかったので自分で絵を入れざるを得ませんでした。
絵を直したりすれば表面的には意図通りになるかもしれませんが作品の背骨、神経たる「何を伝えたいか」にまで浸透するとは限りません。
「作画はよく動いてるけどつまらない」という問題の多くはここに起因するのでは?との考えからです。
(ちなみに、自分で言うのも何ですが「屍姫」のあのエピソードはかなり好きです。)

打合せで番組意図とそれを踏まえたOPでのボクの意図を話す→「何を伝えたいか」
シナリオはなかったけど話した内容の根底に作品の意図「何を伝えたいか」がありました。

ここが正しく伝われば各アニメーターが好きに描いても大丈夫なはずです。
どんなに背骨が激しく曲がろうが神経を通して頭から手足まで一貫した情報(意図)が走るはずなのです。
信頼出来るアニメーターが揃っていなければ不可能なやり方で、かなり贅沢だったと思いますが、皆さん描いてきてくれたものはボクの意図をしっかり反映して余りある、想像以上の「3秒の短編アニメ」ばかりでした。
絵コンテがなかったのに繋げてみると良い塩梅のリズム感になっていてビックリ。
編集で数フレームの調整をしただけでちゃんと一本のアニメになりました。

2つめ。番組意図
ジャパコンTVは日本が世界に誇るコンテンツをわかりやすく紹介するビジネス情報番組です。
アニメ・まんが、食文化、ゲーム、最先端技術…などなどを詰め込んだOPにしよう。
これら一つひとつが「日本」を形作るのだ、というところです。
それぞれのコンテンツはどれも個別に頑張ってきたものなので、統一したイメージでベタッと塗ってしまうような作りでなく、バラバラに存在して尚且つ日本のイメージになれば良い。
そういうわけで、上記の演出手法が巧く行けばOPアニメの役割としても成功するだろう、という考え方。
「3秒の短編アニメ」の集積が伝えたい「何か」を表現してくれるだろう、ということです。

音楽も見事でした。
数パターンのデモをプロデューサーの藤田と相談して選びましたが他のも捨てがたい曲でした。
ラフイメージをつなげた参考映像でリズムやメロディの密度を上げていってもらったんですが、バラバラな各カットが有機的にまとまって感激しました。

さて
少々ずるいようですが「何を」伝えたかったかはここでは書きません。

特別なことではなく、また、東日本大震災後強く思うようになったことでもありましたが、それに限らず何でもない一言、二言でした。


観てくれた皆さんの感覚にどう響くかは「それぞれ」で良いと思います。




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