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2013
04.14

谷田川 惣「皇統断絶計画」

Category: 政治・社会
谷田川 惣さんの「皇統断絶計画」を読みました。

2673年、今上天皇で125代続く皇室、皇統というものが何なのか「女性宮家」をネタに日本文化の源泉を訪ねる趣向になっています。
「皇統断絶計画」というタイトルは少々刺激的ですが、本書第十章の後半の見出しから採られたようです。
あえてそのように表現して女性宮家創設の危険性を説いているわけですが、全体としてとても丁寧に解説されていて、図解やイラストもあって中高生でも楽しく読めるのではないかと思います。
学校の図書館に置いてほしい一冊だと思いました。(日教組は拒否しそうですが…)


皇統断絶計画-女性宮家創設の真実 (チャンネル桜叢書)皇統断絶計画-女性宮家創設の真実 (チャンネル桜叢書)
(2012/04/05)
谷田川惣

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伊勢神宮を参拝した日記で「目に見えないもの」を大切する文化があることを書きました。
あの時はそういった概念はなんとなく感覚でわかってたものの、実際にそれを裏付ける歴史が存在することは知りませんでした。
殆どの日本人もそうだろうと思います。

なぜ日本人が「察しと思いやり」を重視するのか。
普段の人間関係や仕事の中でも契約書のような物理的な物より「信頼」を重視しようとするのか。
なかなか説明の付かない個性的な感覚、文化を持った日本、日本人の感性の源泉はどこにあるんだろう?

この本は、そんな疑問に対してひとつの回答と自信につながる「論理」の助けになると思いました。

本に書かれていることは体験的に「なるほどな」と思えることが多々あります。
主に第十章「伝統を大切にする意義」
「そうなってるから、そうだんだ」という自明な事柄について「理屈じゃないんだ。感覚なんだ」と思いがちですが、ちゃんと根拠がある。
1人の人間の考えが正しいか否か、限界は明白ですし、今同居してる2、3世代の議論ですら限界があるのは理解しやすいと思います。
では何をもって正しさを判断するか。
日本の皇統とともにある歴史・文化は二千年以上の蓄積があります。
その中には失敗もあれば成功もある…その「より良い」ものの積み重ねが現代に生かされているわけで、1人の人間や数世代の考えよりは「より良い」と判断できる。
物事の正しさの判断にデータや学術的な理論が必要なのが現代ですが、二千年以上の積み重ねは膨大なデータの集積であり、科学が生まれた近世以降に勝るほどの根拠を持ってると思うのです。

個人の経験や感覚より歴史の叡智を重視することは自然なことと思います。
これを否定しようとするのが「革命」ですね。

日本人はケンカを避けようとします。
東日本大震災では略奪など起きず助け合い、津波で流された金庫から集められた20億以上のお金が持ち主にきちんと返されたエピソードなどなど、欧米を驚かせました。

お互いを慮り、契約書等なくても約束を守ろうとするのがボクら日本人です。
なぜそんな文化が出来上がったのか?

アニメの現場の出来事でも「なるほど」と思い当たることはあります。
よく打合せなどで「おまかせで」と言われることがあります
もちろん何度か組んだことがあるとか信頼の根拠は個人個人の積み重ねによるところもありますが、こういった会話の根底には「おまかせといっても全て自由にして良いわけじゃないよ」という暗黙了解が根拠となります。
つまり、シナリオや絵コンテを無視して良いという「おまかせ」ではないのです。
そこを勘違いしてはいけないことも自然と共有されていると思います。
最近はどうでしょう?
危うくなってるかもしれませんね。
勘違いが進めば「おまかせ」と言えなくなり、打ち合わせには内容の順守を約束する契約書にサインが求められる窮屈な現場になってしまうかもしれません…。

暗黙の了解、いちいち言わなくても共有されていることを守る。
これにはお互いの責任を自覚しあう重みもあります。
縛りを守る一種の不自由さもありますが、それは「自分の好きな様にやれれば良い」という利己的なことでなく、皆が意識を共有し少しずつ我慢を負担し合うことで結果的に満足をも共有し合いましょう、という心。
なかなか文書化しにくいことのように思えます。

経済では、15年間のデフレ不況にも関わらず日本の失業率は5%にも届かないレベルです。
安くしないと売れない、経費を削減しないと収益が得られないデフレ。
経費削減には人件費のカットが必要になり、失業者が増えてしまうわけですが。
日本政府や多くの企業はそんな状況でも(リストラや非正規雇用の問題などあるものの)失業率を低く抑えようと努力して来ました。
欧米では失業率10%以上の国が珍しくない中で、日本がデフレに耐えてきたことも驚くべきことだと言われています。
逆に言えば、民を大事する努力ゆえにデフレの恐怖が実感しにくい弊害もあるのでしょうが…。

「目に見えないこと」を大事にする文化は、明治以降、特に戦後は蔑ろにされる傾向が強まってます。
天皇を西洋の王や貴族のように捉えたりするのも一例でしょう。
そのような考えでは、歴史上一度も民衆によって倒された天皇がいない事、は証明出来ません。
そもそも天皇と民衆は対立関係ではない。
西洋に教えられるまでもなく、古来より日本型の「民主主義」が形成されてきたこともこの本から伺えると思います。

繰り返しになりますが、とても読みやすい本なので読むのが早い方なら2日もあれば読了できると思います。
読みやすさに相反して内容は濃く。
二千年の歴史や神々の個性から想像力を刺激されることと思います。


コメント
bando ‏@thunder_bando
あ、私は、安倍内閣が従米新自由主義政権ではないと主張します。
なぜかと言うと、そこまで言い切れる根拠が無いからです。
従米新自由主義政権と断言できる根拠って何ですか?
RT @HiroNicoK まだ安倍内閣が従米新自由主義政権ではないなどと主張する奴がいるかね。
2013年4月24日 - 2:59

*「隣国でミサイルが発射されても、
 現在、日本国民の生命財産を守るのは日米安保、
 当然、通商交渉にも影響がある、従米じゃない根拠って何?」って、
 bando ‏@thunder_bando さんに、言ってあげてください !!
bbccdot 2013.04.25 03:29 | 編集
「経費削減のために、アニメのセル画は東南アジアのスタジオで、
今は、CGでキャラクターをパソコンで 、、、」
みたいなことで、ヒラマツさんのギャラが決まるんじゃないですか?
経済は身近なところで感じられるものだと、思いますけどね !!
アニメはアベノミクス効果で、なにか変化がありましたか ??
bbccdot 2013.04.25 03:45 | 編集
*bbccさん
まず、Twitterの話題をこちらに持ち込まないで下さい。
そして、bandoさんへのご意見はbandoさんへどうぞ。

アニメ制作現場の景気は他業種と違っていることが多いようです。
アニメ制作本数は’06年のピークまで増え続けていてバブルで急に増えたりもせずバブル崩壊後も減ることはありませんでした。
景気動向に時間差が大きいとも言えそうです。
制作本数はデフレ化から8年後の07年からGDP下落に合わせるように下降傾向。
この1、2年は再び増えてきているようです。

制作本数の増減と景気は必ずしも一致しない上に、経済政策の効果はすぐには出ません。
もしbbccさんが日本の景気回復を願うのであればボクに訊くよりアベノミクスについてお調べいただいた方が効果的だと思いますよ。

ヒラマツdot 2013.05.03 19:47 | 編集
アニメの製作本数が景気の動向に関係無く増減しているのは外注に依存する体質があるからでは?
今や原動画、仕上げ作業のほとんどが国外で行われていると把握しております(活字媒体やwikiで読んだ程度なので恐縮ですが)
供給過多に見える現状はアニメ業界が多国籍企業化しているからだと思います
安すぎる動画の単価も他国からすればそれなりの給料になるはず、今は修正されつつありますがここ数年、我が国は円高でしたからね
samdot 2013.05.04 01:55 | 編集
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