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2013
10.10

『日本を滅ぼすには』

Category: 政治・社会
「死ぬ」とか「滅びる」とか
極端でいたずらに刺激的な表現はあまり使いたくないんですが、決して極端でもいたずらに刺激的でもない状況をほんのちょっと前に体験したり見ています。

あの時
仮にテレビやインターネットで間接的に触れただけだとして、ある時自分の足元が大揺れに揺れ大津波が来て数秒前まで一緒に喋ってた家族や恋人や友人知人、もちろん自分が「死ぬ」ことを深刻に想像したはずです。
遠く離れた家族や恋人や友人知人と携帯やLINEでしゃべっている最中にいきなり通信が途切れ、十数時間後にテレビや新聞で見たくない名簿を固唾を呑んで見ることをリアルに想像したと思うのです。

古来から季節ごとに自然災害に遇いそのたびに多くの死者をだし村や町が滅ぶ心配を我が事として来た日本人は、風雨や地震に強い環境や建物造りをしてきました。
植林や護岸、疏水、灌漑は田畑を富ませ、動植物も守って日本の農業・畜産業・漁業を興すことと両立させてきました。
海に囲まれて逃げ場のない日本人は、自然の功罪の両面を見据えて災害を極力抑えつつ巧みに利用して、そこから数々の独自の文化を生み出してきました。
日本の自然とは作り出されたものなです。
祭祀は祈りの心を育て、日常生活にも生かされているし、音楽や絵画や遊びにも広がっている。
自然との闘いが、死や滅びと背中合わせにした独自の国民性と文化を育み、この土地を「日本」とし、ここに住む人を「日本人」に育てていると言っても過言ではない。
制約をかけ、その中で工夫をしたり制約を超えるような閃きを素晴らしいと感じる日本人の芸術観も自然との闘いから生まれていると考えます。

「大和」という古い名前は山に囲まれた地を意味していると言われます。更に視点を広げれば海に囲まれ逃げ場のない我が国になります。その中で暮らすために「おおいなる和」を持って知恵を絞ってきた祖先を持つのがボクら日本人なのですね。
木と土と水と大気。
敵にも味方にもなるもの。白黒で判断せず、常に両面を見て考えようとする精神、思想があるのも自然との闘いから得られたものだと思います。

自然との闘いをやめてしまう時が日本人が「死ぬ」時で、日本が「滅ぶ」時なのです。

「死」と「滅び」を招くもの
ここに物事の一面だけを見て、自然との闘いをやめてしまえと言わんばかりの社説があります。
毎日新聞の「社説:国土強靱化法案 ばらまきの印籠は困る」です。

「国土強靭化」の意味がはっきりしないと書いてます。
想定され得るあらゆる自然災害への防災減災だけでなく被災地の孤立を防ぎ早期に支えるネットワーク作りを目的とし、地方ごと別々にではなく、国家として(中央集権的に)取り組むことでバックアップ機能を全国的に網の目のように張り国民が安心して暮らせる環境を作ろうとするものです。
それよって日本人の文化の継承を途切らせない不断の努力が「国土強靭化」です。

はい。
素人のボクですら大まかな内容を(ボクの表示環境で)5行で説明出来ましたよ。(藤井先生、合ってますか?)

加えて
金融緩和と財政出動のデメリットはインフレ化ですが、デフレ期の今は心配が少ない。
今こそ国民の安定的な生活環境の再構築と景気刺激策の一石二鳥、国土強靭化政策の徹底的な施行のチャンスです。
景気回復すればGDPがのびて税収も増えます。国債は自然にお返しできますし、社会保障財源もできます。
増税を控え、財政出動で景気押上を行う必要もあります。
「国土強靭化」の印籠を堂々と掲げることが日本の国益、将来のためになります。

ところで、これ、誰が困るんですか?毎日新聞さん。

国土強靭化の意味がわからないどころか「ばらまき」という使い古されたフレーズで公共事業を悪いものだと印象付けようとする。
直接的に書いてはいないが、公共事業があたかも特定の土建屋や政治家の利権のエサになるだけのように語るのは、想像力の無さだけでなく、日本の歴史文化に目を向けようとしない知的怠慢だ。
国土強靭化を阻害して「死」と「滅び」を生み出した場合の責任は誰が取るのか。無責任としか言い様がない。
「軽減税率を新聞に」という新聞の主張に多くの国民が怒るのは知的怠慢と無責任な言説を垂れ流しているからではないのか。
軽減税率自体は消費税増税の対策として有効なものです。それすらマスコミの言説のせいで悪いもののように思われてしまうは、消費者にとって本当に困る話だと思います。

日本を滅ぼすには
国土強靭化をはじめとする公共事業を悪者視させ続け、安全保障から国民を遠ざければ良いのです。他人のことは知らない、今の自分が豊かならそれで良い。そういう思想をバラ撒けば簡単に実現できるでしょう。

税制は時の状況で変えられます。
でも日本の自然環境は変えられません。外国へ逃げるわけにも行きません(外国には日本以上の不都合や危険がいっぱいですし…)。
将来の国民への最大の投資は公共事業です。
自分が死んでも家や道路や鉄道や安定的な電力や通信インフラや…防災・減災の設備があれば基礎は心配ない。
その上で次の世代がしっかり生きていけるなら何の無駄がありましょうか。
何が困るんでしょうか。
外国の自然災害にも日本の技術や思想は役に立っています。国土強靭化を進めればもっと国際協力も可能でしょう。
何が困るんでしょうか。
ぶっちゃけ少々政治家が利権で得をしようが特定の企業が得をしようがしっかりしたインフラが整備されるのであれば国民全体の利益のほうが遥かに大きいでしょう。
「公共事業にばらまくなら俺の財布に入れてくれ!」と言わんばかりな今しか自分しか見ないルサンチマン毎日新聞のような意識が蔓延したら本当に日本は危ない。
一部の懸念を優先して緊縮を強いた結果、手抜き工事が横行したりインフラ整備や更改がされなければ「死ぬ」人が出る。この夏だけでも実際出てますよね。
命が大事だ!と主張する人にこそ、国土強靭化を巨大な印籠にして掲げていただきたいものです。
また、財政出動の予算獲得に政局や陰謀じみた話を絡めて批判することが結局何を生み出すのかにも想像力を働かせて頂きたい。

毎日新聞さんは何も日本国民を死なそうとしたり日本を滅ぼそうなんて考えてないと思います。ただ、おわかりになっていないだけなんでしょうね。

効率と非効率
あらゆる分野に効率化を求める思想と、非効率でも必要なことはやっていこうとする思想の対立があります。
「構造改革・規制緩和」が効率化の最たるもの。民間に任せて効率化すれば良いという思想で「小さな政府」を推し進めるものです。
効率化が望ましい分野もありますが、効率化してはいけない分野もあります。どちらかが正しいとか間違いではないでしょう。
たとえば医療現場では、カルテや情報の効率化はできても患者とのやり取りなど効率を考えて省いたりはできませんよね。
適材適所で使い分けるもの、というのは特別なことでなく生活レベルでも容易に想像できると思います。
人が子供を生み育てるのも効率化の思想とは相いれませんし、むしろ公共事業と似ています。
人は場合によっては非効率なことや犠牲を払ってでも子や孫を育てようとします。
多様性を維持し継承していくことはとても非効率です。しかし非効率を呑み込む余裕は社会にとってなくてはならない感覚ですし、文化とはそうやって育てられていくものだと思います。

「小さな政府」は国家をできるだけ細分化して効率化し人のコントロール下に置こうとする思想。
「大きな政府」は国家をひとまとめに考える思想で安全保障には向いていますが非効率です。非効率にならざるを得ませんからね。
「大きな政府・小さな政府」適材適所で良いんじゃないでしょうか。
少なくとも地域を小分けにして効率化を図る思想ではコントロール不能な自然災害には全く対処できないのです。

あの時、それを実感したはずです。

災害に備えるのも平時では無駄でも、いざとなれば無くてはならない。効率を考えては命を守れません。
あらゆることの功罪両面を認識し、非効率や無駄や犠牲を呑みこみながら命と文化を継承していくのが日本列島に生きるボクらの生き方なのだろうと思う。

南関東から東南海での大地震はそう遠くない将来起こると言われます。
人が「死ぬ」ことと日本が「滅ぶ」ことを避けねばなりません。

長いデフレと緊縮財政により土建の人材と技術が危機的状況にあります。
土建の技術が継承されなければ日本の生命線と言って良い文化が失われます。
土台や根っこを軽んじていては何も育たない。
お金も物も大事ですが、心の豊かさや余裕を失っては将来は空虚です。

それこそ日本が「滅ぶ」時でしょう。

どうやって防ぐかを考えないといけません。



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