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2013
11.05

『保守派のためのアニメ講座』

Category: ひとりごと
11月3日文化の日に「保守派のためのアニメ講座」に講師として参加しました。

司会に著述家の古谷経衡さん
講師としてワンピースで演出を担当され大学で教鞭をとってらっしゃる渡辺純央さん。
そしてボクの3人で。

三橋経済塾関係の方々が中心となり企画から準備、開催まで万事手を尽くして頂き、一味も二味も違った楽しいイベントになりました。

講座の様子は主催のお一人、おっさん社長さんがブログにも書いてくれました。


「保守派のための」というのは経済塾の方とお話する中で経済だけでなく文化においてもそれぞれの国の成り立ちに由来する考え方、表現があるはずでは?というのがボクと同世代や若い人からありまして。思想における「保守」の考え方、観点をアニメに適用して検証してみたらおもしろいのではないか?ということで、個別の作品や人物、技術に偏り過ぎず、日本のアニメーションの歴史を振り返って日本独自の表現を見直すことを主眼にイベントをやってみることになりました。
少々固く思われるかもしれませんが、そんな程度の意味合いです。
今回は「古典」から「近代」までを扱った感じですね。
作品名で言うと戦前の「蜘蛛とチューリップ」から「ホルスの大冒険」。
演出の進化の話で、高畑監督の「母をたずねて三千里」に少し触れたところまででした。

歴史の検証などは大学で講義をされている渡辺さんの知識や見解が非常に勉強になりました。
ボクの方はどちらかと言うと表現手法について解説する方向で、やってみると二人で丁度良いバランスだったのではと思います。

そして、アニオタ保守としてアニメ評論のネットラジオ活動や著述もされている古谷さんのツッコミも、思想史的な観点からオタク的なツッコミまであって講座がとても幅の広いおもしろいものになりました。

日本のアニメーション表現が、アニメーターの間でもなかなか話題にならない政岡憲三さんの作品を原点として広がっていったことを、いわゆるアニメファン、アニメオタク、作画オタクではない方々に興味を持ってもらえたのは収穫でした。

アニメーション作品を「歴史」という縦の時間軸でとらえ、その時の時代状況と先人の苦心や遊び心が詰まった「作品」という横軸を同時に見て、縦横の視点で検証し直すことは有益だと思います。
近年は、ビジネスやマーケティング論から作品が作られる傾向が様々なエンタメコンテンツに共通して見られます。
ビジネスは否定しませんが、それに偏ってしまうと文化を痩せさせてしまうのでは?と危惧します。
あまり意識されないことかもしれませんが、こうした傾向も政治経済の動き、世界的な思想の傾向と連動していると、政治経済を勉強し始めると実感せざるを得ないところです。

短いスパン、点、横軸としての「今」だけでなく、背景である自国の歴史文化を認識して作ることが、作品の豊かさや奥行き、幅の広さを生むのだろうと思います。
日本独特のアニメが生まれてきた背景には長い文化の中で育まれてきたものがたくさん影響していると思います。
そして、日本でしか生まれない作品こそが世界に通用する作品になる。
(日本を舞台にしたものを作れば良い、という意味ではありませんよ。SFでも何でも然りですし、無意識にそうなっている作品も多々あると思います。)
敬愛する伊福部昭の言葉を借りれば「真に国際的であろうとすれば民族的であることを否定することはできない」わけでして。
事実、伊福部はオーケストラという西洋の楽器を用いて日本人にしか作れない音楽を作り続け、外国でも評価されたわけですから…。


改めて、講座に来て下さった皆さん。主催の方々に感謝申し上げます。

講座は予定の約3時間半があっという間で、さわりを話しただけで終わってしまった感じです。
次の機会があれば、もっと突っ込んだところにも触れたいですね。



コメント
お疲れ様でした。シンエヴァも楽しみにしております
いかりんぐdot 2013.11.05 04:04 | 編集
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