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2013
12.10

「『国家』という意識」

Category: 政治・社会
特定秘密保護法案だけでなく経済問題や生活一般に至るまで、どこの国の人々も現在では「国、国家」とその行政機関「政府」の取組みに影響を受け、また民主主義国では国民が「政府」へ影響を与えながら生きています。
「国家・政府」から関係なく生きることは…できてる気がしても…実はできていません。

人は将来がよりよく生きられるよう家族に道を作ろうとします。
将来の家族がよりよく生きられる世界を実現したいと望みます。

誰しもこの願いは共通だろうと思います。
自分が死んでも次の世代が幸せであるようにするためには自分ではどうにもできない社会全体を司る「国家」的な取組みの継続性が大事になってきます。

ボクらの見える範囲では概ね個人の営みが強く感じられ国家的取組みは縁遠い感じがします。
しかし、考えてみれば社会には個人にしかできないこと・国家にしかできないこと。様々あることがわかります。
大小様々な企業が競争しあって技術やクオリティを磨き、商品をたくさん作って人々の生活を豊かにする。
農畜産漁業でも人々の長年の経験や技術が新鮮で美味しい食べ物を収穫してくれます。
そして運送業も進歩して食材を新鮮なまま届けてくれたり注文した翌日に届けてくれたりします。
そのための道路や鉄道、航空ももちろんなくてはならないものです。
通信も現代では重要な道具で、商品でもありますね。
電気・水道・ガスがなければ生きていけません。医療にも不可欠です。
国民の命を守る国防。

それぞれは国民個人の集まりですが、束ねているのは国家です。
個人の力が上手く機能するように環境を整えることは国家にしかできません。
税金を集め、貨幣を刷り、予算を作ることは国家にしかできません。
個人の手に負えない国防や基礎的なインフラ事業は国家にしかできません。
長い歴史の中で個々や地方がバラバラにやるより国としてまとめた方が良いという経験でそうなってきました。
特に各地に独特の土地柄があり毎年毎季節自然災害に襲われる日本では皆で助け合った方が良いのでそうなってきました。

「個」と「公」
物事には優先順位があって、例えば壊れた橋を修理するためにお菓子や服に使うお金を我慢して修理予算に回さなくてはいけない(三食を欠かすわけにはいかないのでお菓子や服を我慢してもらう)ような時があります。
個人の一時的な要求より、多くの人が長期的に行き交うのに必要な橋の修理を優先させます。
その決断には「公」「公共」を見据えた存在が必要になります。
それが「国家」だと思います。
その我慢は当然、為政者にも求められます。
経済がボロボロなら長期的な目標は一時先送りして、国民生活を立て直すことを急ぐのも政治に必要な判断、決断になる。
…家々からかまどの煙が上がっていない。不作で民が苦しんでいるのを知り免税をして民のかまどから再び盛んに煙が上がるようなるまで宮殿の修理を先送りした…という仁徳天皇の「民のかまど」の言い伝えは政治が何のためにあるかを教えてくれます。
また、この言い伝えには民が感謝の印として宮殿の修理に積極的に携わったというオチもついているそうです。
つまり双方の信頼関係が大事である、というのがこの言い伝えのポイントだろうと思うのです。

誕生日なのにケーキを我慢しなきゃいけないのか!楽しみにしていた家族や友達の気持ちを踏みにじるのか!と怒る人が出てくるでしょう。(例えの話ですよ)
しかし、橋が崩れて様々な商品や食べ物が手に入らなくなる可能性を無視したら村や町全体の損害は多大になります。傷んだ橋が災害で落ちてしまい救援が届かない事態になれば損害は生命の危機に直結します。
国家としての判断がそれを許して良いのか?ということになります。
しかも現実の経済では財政健全化によって財政支出を削減する政策が20年も続けられてきたのです。
財政出動による経済効果を無視した理論で特にデフレ期には間違いだと言われています。
この判断も政府がやっていることで安倍政権も例外ではない。

余談ですが
今年は伊勢、出雲、福岡、愛媛、能登、名古屋、三島など(加えてミャンマーも)色んな所に行きましたが、つくづく日本の居住地は川だらけです。川があったから人が集まったなんてものじゃなく、平野があれば自動的にたくさんの川があり、少しでも足らないと用水を引いてあるので、隣の町や市に行くのに橋を渡らないで済む土地は殆どないでしょう。都会では道路の下の暗渠に川が流れてたりするので気が付かないことも多々あります。国土の約70%が山で、脊梁山脈で日本海側と太平洋側に分けられ急斜面を水が駆け下りる川が多いのが日本の国土の特徴。そこに掛かる橋は例えとしてもお菓子や服が買えるかどうかより大事な時が頻繁に訪れる重要なものなのです。美しい橋は文化的にも大切ですしね。そんな橋の多くが老巧化して通行禁止、重量制限付きのまま放置されている現状があります。「国家は悪いことしかしない」論の一種「公共事業悪玉論」が強く影響して目的を果たせないでいるのです。


日本に於いて
マスコミからはよく「政治不信」という言葉が出て来ます。
では、政策の正当性を確認し政府を信頼しようという論調がどれだけあったんでしょう?
政府を悪だと決めつけた上で監視する、という態度が相互の信頼を生むんでしょうか?
マスコミは政府と国民を分断させるのにいつも躍起です。
そうやって醸成された政治不信から生まれ国民を信じていなかった民主党政権は貴重かつ不幸な実体験になりましたね。

「国家・政府」を悪いものだと考える風潮は、まちがいなく戦争が影響してると思います。
めんどうなことに、日本の戦争が戦後の「国家・政府=悪」の観点から説明されているため正確に伝わっていないことが多々あるように思います。
「国家・政府」を悪いものだと思い続けるために日本の戦争を過剰に悪い事だったと語るマッチポンプ状態が続いています。
戦争は複数の国の利害の衝突ですからそれぞれの国に言い分があり、また間違いもある。
その一方だけを取り上げて強調することは間違いです。

「国家・政府」の様々な取組みには「個」を主体にするか「公」を主体するかの両面が常にあり、常にどちらかが正しいということはないはずです。
その正しい選択にも国民と政治が目的をできるだけ多くを共有している必要があり、双方に信頼を得る努力が必要なのだろうと思います。

「国家・国境などなくて良い」
「グローバル」「自由主義」という言葉が聞かれるようになってもう2、30年でしょうか?
どちらも国境をなくし個と個が国家に縛られず自由にやり取りをし”ウィンウィン”になれる社会が望ましいという思想ですが、果たして今の世界はそうなってるでしょうか?
ユーロ圏は?アメリカは?日本は?
グローバリズムも自由主義も失敗し、各国は保護主義的な政策を取り始めている。
経済問題と戦争には密接な関係があります。
バブルが弾け保護主義を強化する中で財政出動をやるのに戦争がとても都合の良い理由になったのが100年ほど前の経験です。日本だけの話ではありませんよ?
グローバリズムは200年ほど前からもあり…考えてみれば国境をなくすという考え方は戦争という方法に行き着きます。自由主義もそれを広げるには「自分たちの掲げる自由」に反対する勢力を倒せば良いという戦争につながります。もっと辿れば宗教戦争も。そういうことが起こりやすかった時代がかつてあったわけです。
冷戦の終結後はほとんどが民主国家に落ち着き個々の文化に口を出すことも少なくなり、戦争のメリットもあまりなくなって(かつてのような国益を取り合う戦争から局地的な民族紛争、宗教紛争がメインになった)、新しいグローバリズムも貿易で相手国の需要を奪ったり安い賃金を目当てに生産拠点を移して利益を上げてきた仕組みも限界にきた。(三カ国ほど相変わらずな国がありますが…)

こうした経験を活かして、各国が自国の独自性を自覚して「国家」としてのまとまりを保持しながら「国家」同士の友好関係を築くこと、その方法を模索することが21世紀の課題なのだろうと思う。

世界共通の問題点と国家ごとにある問題は似ていたりズレていたりします。
ならば、まず日本は自らの問題点を改善することから始めましょう。
自国の問題点を補うために他国のことに口を出せば(←グローバリズム)諍いの元になってしまいますからね。

日本の問題点は、残念なことに、日本国民が日本のことを知る、という極めて初歩的なことからはじめないといけないようです。
本来なら政治も含めた国民の家が「国家」であって、政治家と国民を分離させる考え方が間違っているのだろう。つまり「国家・政府」などという言い方はおかしいのであって「政府・政治全体+国民=国家」ということだろうと思います。

「国家」と言った時、そこに自分がいると思えないのは不幸だと思います。

国民と国民が選んだ政治家が「国家」を形作る、考えてみれば当たり前のことですね。他の国々では「国家」に自分が含まれていることが自然だと捉えられているんじゃないでしょうか?
であれば「国家・政府は悪いことしかしない」と信じ込んでいる国民がたくさんいる国を信用してくれる外国がいるとは思えません。
同じように国家を悪者だと思っている国なら大丈夫でしょうか?
そんな国があったとして嬉しいですか?
それは増えた方が良いことなんでしょうか。

とはいえ、日本は外国からとても好かれているそうです。何が好かれているんでしょうか?

今、議論されている様々な問題は、「国家」という意識を考え直すよい課題だと思います。



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